笹原流

結論:期待をしてはいけない。

怖い話

一人で暮らすというリスク

 

  注釈:本題突入は約150行後から。

     せっかちさんならそこまで一気に読み飛ばしても…(涙)

 

 

 一人暮らしって、色々めんどいけどやっぱ楽しいです。

 

 私の仕事はなかなか愉快な感じに、生活のサイクルが変わります。

今日は6時起きでいいのに、明日は3時起き。

昨日は5時だったかなー?的な、不安定さ。

その上たまに夜勤や出張もあるし。

 

 さらにタチの悪い事に

「遊ぶ時間は心の回復時間。なので睡眠時間と等価交換!」

…という、かなり間違った理論を脳内に寄生させているため

基本0時付近にならないと布団に潜り込みません。

 

…ごめんなさい、ちょいウソでした。

心地いいので布団には入ります。でも寝ません。

毛布をかぶって扇風機からくる涼しくなった外気浴びて

今もPC前でモソモソしております。

 

 ただ、電気消して「能動的に」寝るぞーって思うのは

0時付近なのです。

能動的じゃない感じで0時前に寝る事は多々ありますが

…俗に言う寝落ちですね。

 

 長々と話がズレてしまいました。

そんなわけで、他人と一緒に生活するのは心苦しいので

一人暮らしでよかったなぁ…そぉ言いたかっただけなんです。

 

 しかし一人暮らしというのは一緒にいる人は当然いません。

なので自分が弱った時なんかは人のありがたさが身にしみます。

というか、一人だと「詰んだ!!」って思う事もあると思います。

今回はそんなお話です。(前振りながっ!)

 

 

 小さい頃(だと思う)に見たTV番組で

ちょっとした生活内でのアクシデントを取り上げていました。

 

 大体の家(マンション等含む)にトイレついてますよね?。

トイレはお風呂みたいに洗い場等のスペースがないため、

ドアは外開きが一般的だと思います。

そんな現実が起こした、小さなトラブル。

 

 

 その番組内の登場人物はマンションで家族暮らし。

そして結構だらしない家族だったようでした。

部屋には色々物にあふれ、ゴチャゴチャとしてる感じです。

そして、そのあふれたものは部屋に入り切れず、

廊下にも色々立てかけて並べてありました。

 

 その日、家にはその人一人しかおらず、家族は出掛けていました。

時間はお昼くらいだったかな?、とりあえずその人は一人ゆったりしてました。

 

 その人がいつものようにトイレに入り、ドアを閉め、用を足している時の事です。

自分の入っているトイレのドアが「ドン!」と一度叩かれました。

 

 部屋にはその人しかおらず、ドアをノックされるはずはありません。

その人はあわてず、「廊下の物が倒れたんだろう」と軽い気持ちでいました。

 

 用を足し終わり、ドアノブを回して開けようとするも、ドアが開きません。

ドアノブはちゃんと回って、鍵もかけていないのにドアが開かないのです。

そぉ、まるで外側から誰かが押さえて開かないようにしてるかのように。

 

 その時その人はやっと思い出したのです。

トイレ前の廊下に何の気もなく立てかけていた折りたたみ式のテーブルを。

 

 そぉなのです、たまたま倒れたテーブルのサイズが絶妙だったために、

廊下の壁とトイレのドアの間にいい感じに挟まってしまい、

いわばつっかえ棒(つっかい棒?)の様な状態になり、

外開きのトイレのドアをロックしてしまったのです。

 

 こぉなるとトイレのドアは押そうが引こうが開きません。

外開きなので元々引いても開きませんが!。

一軒家ならば窓等から出る事も出来るかもしれませんがここはマンション、

換気扇はあれど窓なんてものはありませんでした。

 

 「まぁ、もーすぐしたら家族が帰ってくるだろう…」

その人はそんなに危機感も持たず、

トイレに座り込みのんびり助けを待つ事にしました。

 

 10分経ち、30分経ち、1時間過ぎるも家族は帰ってきません。

いくらのんびりしたこの人もさすがに危機感を覚えたのか

近くの部屋の人に助けを乞おう、そぉ思い

トイレの壁を叩き「閉じ込められました、助けて下さい!」

そんな風に周囲に大声をあげ呼びかけました。

 

 最初「マンションなんだし誰かすぐ気付いてくれるさ…」

その人はそんな軽い気持ちだったのでしょう。

しかし何度壁を叩き、何度助けを求めようと、人の反応は全くありません。

 

 脱出の術はなく、家族もいまだに帰って来ず、

長時間小さな密室に閉じ込められ続けてる。

他人への迷惑顧みず壁を叩き大声を上げるも

未だ助けの手は全く来ない。

 

 のんびり目のその人も流石にパニック気味になっていきます。

いつまでたっても助けもなく、脱出も術もなく密室に閉じ込められるというのは

やはり計り知れないストレスを与えるのでしょう。

当然、その人もどんどん精神的に疲弊していくのでした。

 

 幸いな事に、それから暫くして、やっと気づいてくれた付近の住人が

あまりの壁を叩く騒音に我慢の限界にきて管理人に苦情をいい、

その管理人が事の重大さに気付き、部屋の鍵を開け、

なんと数時間ぶりとかで、やっとトイレからの脱出を果たしたのでした。

 

 少しして家族も帰ってきて、人の集まった我が家に驚き、

迷惑をかけて申し訳ありませんと、その人と謝ってました。

 

 そしてその人は

「もぉ閉じ込められたくないから、廊下だけは片付けるよ」

そんな感じの事を苦笑いながら言ってました。

 

 もしかしたら鍵をあける経由で警察出てきたかもですが、

そこらの記憶は曖昧です、申し訳ない。

 

 

 家族がいたらまだ助けてもらえるも(…このケースでは家族は助けてくれてませんが)

一人暮らしだと他人に迷惑をかけずに助けてもらえる事はありません。

 

 

 小さな密室、娯楽なんかあるはずもなく、

ただ壁を叩き声をあげ、いつ来るかすらわからない助けを呼ぶだけ。

 

 体力は無限ではありません、時間と共に奪われていく事でしょう。

上げる声はどんどん小さくなり、壁を叩く力は失われていきます。

つまり時間と共に助けを伝えれる可能性は減っていくのです。

 

 それでも、もし周囲の人が全く気付いてくれなければ、

身内や会社が不審に思って捜索してくれるまでまず助けは来ません。

身内はまだしも、下手すると会社は切り捨ててスルーするかもしれません。

 

 そーなるとあとの希望は離れて暮らす身内のみ。

毎日連絡してるとかマメな人はまだ対応が早いかもしれませんが、

基本的に月一で電話したらいい方とかの人だったら?

連絡がつかず不審に思い、捜索してくれる、それが何週間後でしょうか?

むしろ何ヶ月後かもしれません。

 

 …トイレ怖いです。密室怖いです。

 

 

 …と、とりあえずダダダっと書き終わり、第三者目線で読み直してると

(ポロっとダメな事書いてたりするので。推敲大事!)

≪不審に思った仲のいい子がなんとかしてくれる≫っていう可能性

つまり ≪友達≫ って認識がさっぱり出てきてない事に気づく。

 

 うん、知ってた。

世界にはあるよね、そんな認識。

 

 パッと浮かんでこなかったって事は…そーゆー事です。

言わせんなよ、ば~か☆

(…やばい、なんか色々泣きたくなってきた!)

 

 

 

 ふはははは、なんとここまでが真の前振りだったのだよ!

つまり、こっからが本題という事だっ!

 (なにそれ!?チョーコワイ!!)

 

 そんな訳で!、私は変な癖があります。

トイレで用を足す時(大小問わず)は怖くてドアを閉めれません。

 

 もちろん外では閉めますよ?。だって、外ならすぐ助けてもらえるじゃないですか?

あくまでも自宅にいる時限定ではあるのですが、ドアを閉めれないのです。

 

 「ドアの前に物置かなきゃいいだけでしょ?」みたいに言う人もいますが

もし地震か何かでドアがゆがみ閉じ込められる事もあるんじゃないですか?

急に天井が崩落してドアをふさいじゃう事もあるんじゃないですか?

いきなりドアノブがコロリと外れ、

ドアの開き止めを解除できなくなる事もあるんじゃないですか?

 

 閉じ込められる可能性はいつでもあるのです。

だからこそ、その万が一への保険でドアを開けてるだけなのです。

貴方も開けて用を足せとは言いません、

確かに一般的には変な癖だとは分かってます。

 

 でも、その万が一に当たってトイレで餓死とか、

あまりに報われないじゃないですか…

 

 

 なので私はそのあり得ない恐怖におびえ石橋を叩き続けます。

 たとえ叩いてたハンマーがへし折れるくらい丈夫な石橋だろうが、

 新たに何本もハンマーを用意して叩き続けるでしょう。

 

 

 勝手にドアが閉まって、さらにつっかえ棒をされて閉じ込められた時に備え、

ドアの下部にある通気口を外して脱出するために

ドライバーとハンマーもトイレに常備しています。

 

 「ねぇ、なんでトイレに工具入れあんの?」、訪れた知人が言います。

この質問をされた時説明が面倒なので(どうせ理解されないし)

「ちょい中で小物入れつけようとして、そのまま忘れてただけー」とだけ。

 

 ただ、来る度にやっぱり置いたままで、何度言っても片付けない私を

知人はどー思ってるやらですが…

 

 あと、果てしない前振りを読み飛ばしてない人に

「あ、知人はいるのね…」とアッピール!

…ふぅ、なんとか体裁を保てたじぇぇ(たぶん保ててない)

 

 

 

 いつの日か、この対策が日の目を見て、

みんなに 「ほら!やっといて良かっただろう!」 と

胸を張る日が来る事があるといいにゃぁ…(遠い目をしながら)

 

 

 

 

今日の結論:謎の行動の裏には、大抵ぬぐえないトラウマが…